2017-01-14 旅 詩(30〜35) 甘いカスタードクリームを 気の抜けたジンジャーエールを 現実に迎合する大人を 一瞥するように旅に出よう 向かうは南西 僕の心は色のない……のように 夕暮れの地で君を射つ
2016-12-28 いつも心に詩集を 詩(30〜35) あふれる喜びに充ちたときにも 先の見えない苦悩のなかでも いつも心に一冊の詩集をもちたい 真鍮のアンモナイト 指先のプレアデス 偽物のシンフォニー 純白のミルクティー 荒野のガーベラ いつも心に一冊の詩集を いつか来る 決断の日のために どんなときでも 自分を確かに形作るために
2016-12-24 晴れのち花 詩(20〜25) もらってばかりで 何かをあげたことなんてあったろうか ひとしきり ひとりきり さよならが降る 世界には悲しいことなんて いくらでもある 今ここにある小さな幸せも世界のすべて この世界で 創っていけるのは未来
2016-12-21 流れ星 詩(20〜25) やさしい日々を追いかけていた 明日の僕 君の瞳に映った空は 虹を待っていた 深い空に浮かぶ月と目が合えば 別世界に行けそうで 流れ星がみつからないなら 心で感じよう だなんて言ってた でも ほんとは星より君を見ていたかったんだ ほら星がひとつ流れた ここには流れてこないかな 君はいつも 近いようで遠かった この空みたいに ずっと君のそばにいたかった 今に君のもとに星がとどくよ