2016-11-21 音のない幻想曲 詩(30〜35) 秋の夜の幻想の中に触れてみる あの三日月はあたたかな記憶 それは熱量 それは奔流 それは歴史 それは研ぎすまされた空気の結晶か 同じような明日はいらない 擦り切れた言葉もいらない 眼を 本を 思考を すべてを閉じよう 静寂を一分の友としよう そうして 残ったものが詩なのだろう 短い言葉 静寂へ語る言葉 なんて素晴らしい響き 浮き上がるような気持ち 間違えそうな鼓動 秋の夜の静寂の中の私の詩