こころ
いま大波が打ち寄せる
こころの岸辺
思い知るのは
外からは見えないから
通りを行き交う人の心のさざ波は
外からは見えないのだけれど
人はそれぞれこころに起伏を持って往来している
それでも
近くの人だけでも
こころのさざ波を思いやれたらいい
神経質になるのではなく
私のこころを水面を鏡のように滑らかにしておく
いろいろな人の波紋を感じ取れるように
それは
つまり
自分の体を通してすべてに耳を澄ますということ
あなたの宇宙を共有できる感じ
わかってもらえなくても
理解できなくても
あなたのこころのさざ波も大波も私のこころに投影する
共感にならなくても
勘違いかもしれなくても
私はこころの深いところに
それを沈める
あなたの横顔とともに