2017-07-16 青い窓 詩(30〜35) 雨の色が透明になるこの街で 小さな家が建っていた 涼しげな白い壁と 素朴な木のテーブル 青い窓はいつも開いている 中にいるのは優しげな少女 これからテーブルクロスを敷いて 花瓶を飾るのだろう 海を渡る風が通る カーテンが柔らかく揺れている 余計なものなど何もない ああ なぜか涙が出そうだ もう夢でしか描けない夏の日