蒼い栞

過ぎ去ったすべてと僕の愛する人生に捧ぐ

水槽

透き通る鼓動

ただまっすぐな想いに打たれて

打ち寄せる切なさを感じていた

こんなに穏やかな時があったなんで

 

春の夜の底を歩く

一つ一つを愛せるかな

忘れた想いを混ぜたような

優しい風が胸を溶かす

 

春の夜の底を歩く

見上げた月は暖かかった

重ねた想いが充ちた匂い

遠くの光が滲んだから

 

そっと過ぎる今のなかで

ぼくは君を愛するだろう

 

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濡れた涙

愛に憧れた

君に出会った今は

こぼれ落ちそうな夜に走ってゆくよ

不機嫌な君の髪が流れて

涙はずっと…

 

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病院

病院の白さは

なぜあんなに際立つのか

 

揺るがないものと

定まらないものと

 

希望と絶望と

渦まく箱の中

 

コントラストの境界線を僕は知らない

 

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甘いカスタードクリームを

気の抜けたジンジャーエール

現実に迎合する大人を

一瞥するように旅に出よう

 

向かうは南西

 

僕の心は色のない……のように

夕暮れの地で君を射つ

 

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残響がこの身を砕いて

後悔が記憶を染めて

真実が存在を忘却する

 

ならば

果たして

残るものは この詩か骨か

 

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いつも心に詩集を

あふれる喜びに充ちたときにも

先の見えない苦悩のなかでも

いつも心に一冊の詩集をもちたい

 

真鍮のアンモナイト

指先のプレアデス

偽物のシンフォニー

純白のミルクティー

荒野のガーベラ

 

いつも心に一冊の詩集を

 

いつか来る

決断の日のために

どんなときでも

自分を確かに形作るために

 

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晴れのち花

もらってばかりで

何かをあげたことなんてあったろうか

 

ひとしきり ひとりきり

さよならが降る

 

世界には悲しいことなんて いくらでもある

今ここにある小さな幸せも世界のすべて

 

この世界で

創っていけるのは未来

 

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