蒼い栞

過ぎ去ったすべてと僕の愛する人生に捧ぐ

青い窓

 

 

雨の色が透明になるこの街で

小さな家が建っていた

 

涼しげな白い壁と

素朴な木のテーブル

青い窓はいつも開いている

 

中にいるのは優しげな少女

これからテーブルクロスを敷いて

花瓶を飾るのだろう

 

海を渡る風が通る

カーテンが柔らかく揺れている

余計なものなど何もない

 

 

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ああ

なぜか涙が出そうだ

もう夢でしか描けない夏の日

 

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