いつからだろう 夜の匂いが好きになったのは 排気ガスでけぶった月も 闇に溶けていく人の行方も 淀んだ風を切り裂くビームも 仲間と語り合った手探りな日々も ゆったりとした時の流れを 愛しく想う
花は生きている 散るまでだろうか 花は生きている 枯れ果てるまでだろうか 花は泣き濡れて 土にまみれ あるいは水底へと溺れる 堆積し あるいは沈殿し 養分となり あるいは燃料となる それでも 花は生きている すべての生命の中で 美しかったその色を 密やか…
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