蒼い栞

過ぎ去ったすべてと僕の愛する人生に捧ぐ

流れ星

やさしい日々を追いかけていた 明日の僕

君の瞳に映った空は 虹を待っていた

 

深い空に浮かぶ月と目が合えば

別世界に行けそうで

 

 

流れ星がみつからないなら 心で感じよう

だなんて言ってた

でも ほんとは星より君を見ていたかったんだ

 

ほら星がひとつ流れた

ここには流れてこないかな

 

君はいつも 近いようで遠かった

この空みたいに

 

ずっと君のそばにいたかった

今に君のもとに星がとどくよ

 

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選ばなかった言葉

流れ星を君と探した

そんな日々を

ふいに思い出すからだろうか

 

四十億年の孤独の後で

僕は 四十億年前の光を見上げる

 

あの日

君を前にして

選ばなかった言葉がある

 

今はただ

この冷たさだけが

ただ

愛しい

 

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紅茶とマフラー

どこか懐かしい 白い壁が立ち並ぶ街

枯れ葉を踊らせる つむじ風はもう消えた

 

グレーのマフラー 高まる心止めないで

魔法の夜に投げたボール 明日に届く

 

ぬるい紅茶の澄んだ色 まだ行かないで

風車は星屑を眠らせ 風を呼び起こす

 

この次 ふたつの針が出会うのは夢の中

 

忘れないで

道は見えなくても そこにある

 

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