2016-12-21 流れ星 詩(20〜25) やさしい日々を追いかけていた 明日の僕 君の瞳に映った空は 虹を待っていた 深い空に浮かぶ月と目が合えば 別世界に行けそうで 流れ星がみつからないなら 心で感じよう だなんて言ってた でも ほんとは星より君を見ていたかったんだ ほら星がひとつ流れた ここには流れてこないかな 君はいつも 近いようで遠かった この空みたいに ずっと君のそばにいたかった 今に君のもとに星がとどくよ
2016-12-11 選ばなかった言葉 詩(30〜35) 流れ星を君と探した そんな日々を ふいに思い出すからだろうか 四十億年の孤独の後で 僕は 四十億年前の光を見上げる あの日 君を前にして 選ばなかった言葉がある 今はただ この冷たさだけが ただ 愛しい
2016-12-10 紅茶とマフラー 詩(20〜25) どこか懐かしい 白い壁が立ち並ぶ街 枯れ葉を踊らせる つむじ風はもう消えた グレーのマフラー 高まる心止めないで 魔法の夜に投げたボール 明日に届く ぬるい紅茶の澄んだ色 まだ行かないで 風車は星屑を眠らせ 風を呼び起こす この次 ふたつの針が出会うのは夢の中 忘れないで 道は見えなくても そこにある